一粒の雫 落つる 冷たくて身を隠す
傘の中から見上げた世界 どんより曇り空
隣には誰も居ない 帰り道 一人きり

ちょっとだけ寂しくて 泣きたくなった
だけど 溢れた涙が零れないのは
キミのお陰かな

早く晴れないかな 光が差さないかな
ちょっとでいい 顔を見せて
少し 素直になれるように
こんな気持ち他にないわ


雨上がり 滑る雫 公園を通る頃
水溜りの出来た地面 レインコート
はしゃぎ回る子供たち ゆっくりと眺めてく
ふと瞳に映る 赤いフード はみ出す黒髪

ブランコに座る少年 こっそりと近づいて
被ったフード外した その肩に
後ろから大きな声で

雫に反射する光 私を映した瞳
ちょっとだけ 顔を見せた
私が 傘から姿を出す
幸せを感じるように 微笑む瞬間 少し 素直になれたかしら
こんな気持ち他にないわ


隣には貴方が居る 帰り道 二人きり



純愛雫唄
2008/02/20